2010年1月29日金曜日

KRAFTWERK/KRAFTWERK




1971年に発表されたKRAFTWERKのファーストアルバム「KRAFTWERK」。

KRAFTWERKと言えば元祖テクノアーティストとして有名だがこのアルバムはクラウト・ロックの名盤として捉えた方がいいだろう。KRAFTWERKが後の音楽に与えた影響は周知の通りだが、その音楽が一体どういった土壌から生まれたものなのかということは知らない人も多い。KRAFTWERKが何故ロックにジャンル分けされるのかわからない人が多いのもこのことが原因だろう。そういった疑問にヒントを与えてくれるのがこのアルバム「KRAFTWERK」である。

"KRAFTWERK"とはドイツ語で「発電所」を意味する言葉であり、その後に発表される各アルバムのコンセプトを並べあげれば(「Autobahn(高速道路)」「Radio-Activity(放射能)」「Trans-Europe Express(鉄道)」「The Man Machine(ロボット)」「Computer World(コンピュータ)」など)このアルバム「KRAFTWERK(発電所)」が原点であることは一目瞭然、KRAFTWERKのロックな部分が存分に味わえるアルバムとなっている。また、後のサイバーパンク的な作風とは異なりこのアルバムではエレクトリックパンク的な世界観が楽しめるのも魅力だ。

翌年1972年にKRAFTWERKのメンバーであるクラウス・ディンガー(ドラムス)とミヒャエル・ローター(ギター)の2人がNEU!名義で発表した「NEU!」と、1974年KRAFTWERKが発表した「Autobahn」の二枚をあわせて聴けばロックからテクノミュージックへと変遷した過程が何となくわかると思う。その入り口としてもこの一枚は推薦盤なのだ。

唯一の問題はこのアルバムが実に手に入りにくいということくらいかな。

はじめまして

主に音楽のレビューをしていこうと思いま

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